渋さ知らズ大オーケストラをはじめてみたのは
今から10年ぐらい前、'97年か'98年の横浜ジャズプロムナードで、
あのアングラな雰囲気、舞踏とのコラボ、
圧倒的な音の洪水が妙に心地よくて愛着が湧いた。
彼らにみなとみらいのドックヤードガーデンは合っていたし、
いい舞台だったと思う。
奇をてらっているようでそうでもなく
実は大の大人のプロミュージシャンの集合体で
意外に地に足がついているのが面白い。
渋さのパーシャルなバンドでのライブはよくみかけるが
(渋さチビーズとか)
今回は大オーケストラ名義でしかも渋谷公会堂というんで行ってみた。
段々、メジャー化してきていることは気付いていたが、
単発でこういう会場での公演ということで
美術にも目が配られるようになっていて、
それはそれでさらに何でもあり感が増していて笑える。
ゲストのジェームス・チャンスは要らなかったなー。
招聘元で無理やりタイアップさせたのか、
そこの5曲のつまらなかったこと。
パンクの魂を感じない、単なる下手な歌を延々と聴かされた。
大体ラストのサックスのアドリブが全部同じだし。
はやく引っ込めと思ってた人多いのではないか。
そこで実質中休みになっちゃってつまらなかったが、
最後はパワー全開でとっても楽しかった。
ダンドリストの不破さんが40度の高熱をだしていたとのことだが
よく2時間半にもわたってあの大騒ぎを仕切れるものだと感心。
公演直後にロビーで続きがあったのも渋さらしくて嬉しい限り。
いつまでもアングラっぽいあのかんじで突っ走っていて欲しい集団です。