ここ数年、Blue Note Tokyoに本当にうんざりしてしまっていて
なるべく行かないようにしているものの
どうしても見に行きたいmusicianがここにしか出演しない場合、
1年に少なくとも2回ぐらいは行く羽目になる。
その一人が
Cassandra Wilson.
8月に公演があると友人から聞いて知ってはいたが、
実に4年ぶり、しかも最後に来日したときのライブはあまりよくなかった。
グラミー賞をとってからしばらくshowの構成がワンパターンだった印象あり
以前から観ている者としてはすごく退屈だったので
今回はどんなもんかなーと様子をみていた。
しかし友人から新譜の出来がかなりいいと聞いたのもあり、
(ちなみに、ライブを聴いて気に入ったらCDを買う習性があるので
自分は聴いてないままで)
でかけることにして8月11日東京最後の回に。
というのも、ずっとCassandraのバックでベースを弾いていて
M-Base時代から彼女の友人でもあるLonnie Plaxicoが
同時期に別のことで来日しているのも知っていたので
ちょっとハプニングも期待してヤマをかけたのだ。
それが大当たり。
Cassandraは活気に満ちあふれていて声のピッチのコントロール、
自在さともに前回とうって変わって素晴らしかったし、
今のmusical directorとなった
Marvin Sewellのslide guitarには相変わらずしびれたし、
なによりLonnieの飛び入りに立ち会えた事に感謝、
彼のWood BassとCassandraのGod bless the childは
二人のoriginalityが際立って圧巻の演奏であった。
それにしても人の楽器で自分の音を出すのはさすがプロだと変に感心。
楽器が同じでも出す音は弾き手によって大分変わるのだなあ、と
素人としては面白かった。
やはりCassandraの歌にはLonnieのBassがよく似合う。
ま、CD録音時のメンバーだからそれも当然か。
Cassandra Wilson website:
http://www.cassandrawilson.com/