「ひらの」に初めて連れて行ってもらってから、なんとかれこれ18年になる。
それ以来、なにか用事をみつけては、都内からコンスタントに顔を出している。
それというのも、そこの無愛想な
パンクにーちゃん
(昔は戸川純そっくりだとみんなでいってた。
彼ももういい年だろうが見た目あんまり変わらない。)
の焼く焼き鳥が非常においしくて、なにより安いからだ。
店のなかはコンパクトで、ほかのひらの系(ラーメン、串焼き)の店と同様、
動きが取れないほど。
カウンターが焼き場を取り巻くように配置してあり、
多分15人弱しか座れない。
煙はもうもうだし、肩身は狭いしだが、
飾らずおいしい焼き鳥が安く食べられる。
塩でもたれでもお好みで頼める。
豚バラも絶品で、一本110円だからやめられない。
(ついこないだまで100円だった。)
行ったら必ず一人で10本は食べてしまう。
店はいつも混んでいるが、幸いなことに大抵は地元の人やリピーターである。
午後4時開店で10時閉店だったと思うが、
8時頃にはネタ切れするものがちょぼちょぼ出てくるので注意。
ここでは酒飲んで、食って食って食いまくって、
用が終わったらさっさと出て、あとは小町入り口あたりのビルの上にある
バーにでも河岸を変えるに限る。
お土産もOKだから、早めに頼んでおくか、食べていかないときでも
顔出して注文して、お兄さんに時間確認しておけば焼いておいてくれる。
最高の店。
都内で同じような気の置けない店を探しているが、いまだに見つけられない。
都内の焼き鳥屋でよくみるのは、
安いなりのなんとも味気ない焼き鳥をだすか、
ものすごくおいしい焼き鳥をだすが、べらぼうに高いか、
なのだ。おいしさに関しては洒落た高いところに軍配があがるが、
高きゃおいしくて当たり前だ。
どこか普通においしくてコストパフォーマンスがいいとこ、
都内にあれば嬉しいのだが。
ちなみに、「ひらの」じゃ、死ぬほどたらふく食って
普通に酒飲んでも
一人3000円が関の山。
酒が過ぎればそりゃ値段つりあがるだろうが。