あれはLiving In Americaで久しぶりにJames Brownが脚光を浴びた頃。
NYの7th Avenue Southあたりのジャズクラブを一晩中、聴きまわって
明け方になってBlue Noteの上でやってる
Jam Sessionに魅了された帰り道、
といってもすでに朝の6時。
Jam Sessionを切り盛りしてたトランペッターの
Ted Cursonに
車で送りがてら朝焼けのマンハッタンを見せてあげたいからと誘われ、
ドライブにでかけた。
彼はその頃ですでに大御所感を漂わせており、
結構年もいってみえて、凄みのあるこわもての人だった。
彼のVOLVOに乗って出発するとすぐ、
そこにあるカセットボックスから聞きたいのを選んでかけてくれといわれた。
柄にもなく、気を使った私がそこに入ってた
60年代のEric DolphyとTed自身の作品をかけてみた。
すると、瞬時に「これじゃ退屈だよー。もっとノリのいいのにしてくれー。」
と即座に却下され、
James BrownのLiving in Americaをかけたら大喜び。
大音量のJames Brownをバックに
New Jerseyから朝焼けのマンハッタンをみた。
その瞬間、JBは日本で言うところの三波春夫みたいなもんかも、
と強く確信したのだった。
それとともにアメリカのJazz musicianのバックボーンがR&Bでもあることが
雑食であるわたしにはなんともいえない嬉しい発見でもあった。
Ted Curson, あとで調べたらそんなに年じゃなかったけど、
寡作だし、今はどうしているのだろう?
前に友人にまだBlue Noteのsessionはやってると聞いたが
まだ彼が仕切っているのだろうか?