東京でのジャズ事情はバブルを過ぎてからは低調。
不況の時代もある程度楽しめたものの、
ここにきてさらに低調。
キャッチーな音楽なんてくそくらえだが氾濫しすぎてる。
国内でよいといわれるプレイヤーもでてきているものの
アメリカの無名の若手とセッションするのを聞いていると
国内で名の売れたプレイヤーでも
トーンのコントロールやインプロヴィゼーションの多彩さ、機転、
なにより迫力でだいぶ見劣りすることに気づいたりしてがっかりする。
素人でもすぐ出所のわかるフレーズのコピーなんかも興醒め。
それはともあれ海外からのミュージシャンを聴ける箱が
ずいぶん変わりつつある様子。
昔からある
Blue Note Tokyoは年々客あしらいがひどくなるわ、
出演ミュージシャンの質はさがるわで散々。
観光旅行で東京に来た人や招待された業界人にはいいかもしれんが、
自腹で見る気にはならなくなってきましたな。
一年に一回ぐらいいやでも行かなきゃいけないのが出ることもあるな。
忌野清志郎とか意外な大物の飛び入りとか何回か遭遇してたりするから
ちょっとそれだけが捨てきれないか。
同じ系列の丸の内の
Cotton Clubは
昔の名前で出ています的な古い化石バンドもくるものの
メジャーネームのバックミュージシャンが自分のバンドできてたりして
面白いのが聴けることあり。すいてるのがいい。
客は静かで上品だと感じること多い。
クラシックのコンサートとみまごうばかりのおとなしい反応に。
出演者がバーのあたりでぶらぶらしてること多く、
たまたま気軽に話せるのも楽しい。
去年ミッドタウンにオープンした
ビルボードライブが
現時点でこの中では一番面白いと思う。
とにかく安い席でもしっかりステージがみられて
音も聴こえるしうまくできてる。
毎年のようにBNTにでていたマーカス・ミラーなんか鞍替えしてるのをみると
ギャラも違うのか。
段々もっといい音楽が聴けるようになる可能性あり。
どこでもいいけど、かごの鳥の私としては
活気のある、創造性に富んだすばらしい音楽に
東京でもっともっと出会いたいなあ。
(上のうち2つはチェーン展開だから大阪、博多あたりはおんなじかな?)